2025/04/17 09:54

多くの社会人が一度は直面する「このまま今の会社にいるべきか、転職すべきか」という選択。
特にキャリアの節目では、この問いが頭から離れなくなることもあるでしょう。

今回は、そんなキャリアの岐路に立ったときに役立つ意思決定のフレームワークと、キャリアコンサルタントがどのようにサポートできるかをご紹介します。


【キャリアの岐路に立ったとき、多くの人が感じる葛藤】
「今の会社でスキルアップを続けるべきか、新しい環境に飛び込むべきか」

この問いに悩む背景には、さまざまな感情や状況があります。
★成長のスピードが遅く感じる
★給与や待遇に不満がある
★やりがいを感じられなくなってきた
★職場の人間関係や文化に疲れている
★市場価値を高めたいが、今の環境では難しい

一方で、転職にも不安がつきものです
★ 転職しても同じ問題に直面するのでは?
★年齢的にリスクが大きいのでは?
★今積み上げてきたものをリセットすることになるのでは?

【転職とスキルアップは二項対立するものではない】
まず理解すべきことは、「転職」と「スキルアップ」は必ずしも相反する選択肢ではないということです。
転職によってスキルアップの機会を得ることもあれば、現職でスキルを磨いた結果、より良い転職チャンスが生まれることもあります。

大切なのは、自分のキャリア目標に照らして、「今」何を優先すべきかを見極めること。
そのための意思決定フレームワークをご紹介します。

【キャリアの岐路での意思決定フレームワーク】
❶ 現状を客観的に評価する
まずは今の状況を冷静に分析しましょう。
以下の項目を5段階(1:非常に不満、5:非常に満足)で評価してみてください。

・成長機会
 新しいスキルや知識を得る機会がどれくらいあるか
・給与・待遇
 自分の市場価値に見合った報酬を得ているか
・ワークライフバランス
 プライベートの時間は確保できているか
・人間関係
 上司や同僚との関係は良好か
・仕事の意義
 自分の仕事に意味を感じられるか
・将来性
 会社や業界の将来に明るい展望を持てるか

この評価で多くの項目が1や2なら、転職を検討する価値があります。
3が多ければ改善の余地があり、
4や5が多ければ現職での成長を優先すべきかもしれません。

❷ 自分の本当の価値観を明確にする
次に、あなたにとって本当に大切なことは何かを考えましょう。

・キャリアで最も重視するのは何ですか?(収入、成長、安定、やりがい、など)
・5年後、どんな自分になっていたいですか?
・仕事を通じて実現したいことは何ですか?

❸ 選択肢を広げる
ここで大切なのは、「転職か今の会社か」という二択だけでなく、選択肢を広げることです。

・現職でのポジション変更
同じ会社でも部署や役割を変えることで新たな成長機会が得られることもあります。
特に大きな会社に属している場合は、社内公募の制度とかがないか、上司との評価面談の際に自分の想いを伝えてみるといいかもしれません。
・副業やプロジェクト参加
本業を続けながら新しいスキルを磨く方法もあります。
会社によっては副業禁止のところもまだまだ多いかもしれませんが、(厚労省的には副業をじゃんじゃんやってほしいという流れにはなっています)クラウドワークスやランサーズなど、クラウドソーシングサービスを利用して自分のやりたいことをスモールステップでやるのもよし、ココナラなどのサイトで自分の得意なもので売り込みするのもいいとい思います。いきなり大海原に出るよりも、少しずつ成功体験を積み上げていくのがよいと思います。

・学び直し
資格取得や勉強会参加など、意図的な学習の時間を作ることも大事かと思います。
私も今まで資格なんてあってもなくても同じだと思っていた節があったのですが、大学時代の同級が自分のキャリアについて真摯に向き合って資格等を取得してキャリアアップしている姿を見て影響されました。45歳になってから私も複数の資格取得をしており、今も社会保険労務士の資格を取得すべく日々勉強をしております。
今まで仕事が忙しく、時間がないとあきらめていたのですが、意図的に時間を作ると意外と学習するルーティンが出来、意外と何とかなるもんだなと感じています。

・転職(同業界)
近年、競合他社への就職をしない旨の誓約書を取る会社も多いかと思います。
自分も入社時に「退職後、2年は競合他社への就職は禁止」という誓約書にサインをしたことがあります。
似た仕事でも、環境が変わることで新たな視点が得られますので、もし上記の問題がクリアされるのであれば検討に値します。

・転職(異業界)
全く違う分野にチャレンジするのも、新たな経験を得るという意味でとても良いことです。
自分も組み込み系のシステムエンジニアから社会保険の実務、タクシードライバー、クラウドシステムのプリセールス、事業会社の労務管理と様々な分野を経験しました。
頭で考えているだけではわからないことも多いので、実践できる機会があれば積極的にチャレンジしてみると自分自身の新たな気づきがあるかもしれません。

・独立・起業
自分の強みを活かして独立するのも選択肢の一つです。
私もまだスモールステップではありますが、自身の経験を活かしたサービスと提供しております。
「キャリアコンサルティング」「企業のDX化支援」はまさに自身の経験を活かしています。
ただ座学や表面的な学習では得られなかった、実践的なサービスを提供いたします。

❹ リスクと機会を評価する
各選択肢について、以下の点を考慮しましょう。

★短期的リスク
 収入減、不慣れな環境でのストレスなど
★長期的リスク
 キャリアの方向性が変わることによる影響
★短期的機会
 新しいスキル習得、人脈拡大など
★長期的機会
 キャリアの可能性が広がる、市場価値が上がるなど

例えば、異業界への転職を考える場合、短期的には収入減というリスクがあるかもしれませんが、長期的には新しい業界知識の獲得という機会があります。

❺ 行動計画を立てる
最後に、選んだ道に進むための具体的な行動計画を立てましょう。

★転職を選んだ場合
・市場価値を高めるスキルの棚卸し
・転職市場のリサーチ
・履歴書・職務経歴書の更新
・ネットワーキング活動の開始

★現職でのスキルアップを選んだ場合
・上司との成長機会についての対話
・社内プロジェクトへの積極的な参加
・外部の学習リソースの活用計画
・定期的な成長の振り返り

これらの内容についてキャリアコンサルタントは皆様と伴走いたします!

【こんな時には、キャリアコンサルティングをご活用ください!!】
★キャリアの方向性に迷いを感じたとき
★転職を考え始めたとき
★現職での成長に行き詰まりを感じたとき
★昇進や異動のオファーを受けたとき
★業界や職種の変更を検討しているとき

【あなたらしいキャリアを築くために】
「転職か、スキルアップか」という問いに、すべての人に共通して当てはまる正解はありません。
大切なのは、自分の価値観や目標に照らして、最適な選択をすること。
そして、その選択に自信を持って進むことです。

キャリアの岐路に立ったとき、以下のポイントを意識してみてください。

1. 現状を客観的に評価する
感情だけでなく、事実に基づいて現在の状況を分析する
2. 自分の価値観を明確にする
本当に大切にしたいことは何かを見つめ直す
3. 選択肢を広げる
二択ではなく、多様な可能性を検討する
4. リスクと機会を評価する
短期的・長期的な視点で判断する
5. 具体的な行動計画を立てる
決断したら、小さな一歩から始める

そして、この過程で迷いや不安を感じたら、キャリアコンサルタントという専門家の力を借りることも検討してみてください。
客観的な視点と専門知識があれば、より自信を持ってキャリアの決断ができるはずです。

あなたらしいキャリアを築くための第一歩は、「自分にとって本当に大切なことは何か」を見つめ直すこと。
そして、その答えに正直に向き合うことから始まります。

最後に宣伝になってしまいますが、以下のサービスが利用可能ですので、是非、花咲く未来への扉を開いてください!